2024年9月3日
キキちゃんの退団会見が行われました。
退団に関する質問に限ると劇団側から伝えた上でのスタート。
村上浩爾(宝塚歌劇団理事長)
「宙組トップスター芹香斗亜が『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』をもちまして、退団することとなりました。
芹香は、抜群の歌唱力、しなやかで色香あふれるダンス、繊細かつ緻密な演技で、舞台を彩ってくれました。
常に努力を怠らない姿勢、そして舞台に真剣に取り組む不屈の情熱を思いますと大変惜しまれるところではございますが、退団の日まで芹香ならではの男役像を突き詰めていってほしいと思います。
どうぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます。」
芹香斗亜
「2025年4月27日をもちまして、宝塚歌劇団を卒業させていただくこととなりました。
愛する宝塚で過ごした日々は毎日が学びの連続で、私を大きく成長させてくれました。
舞台とひたすらに向き合い、自分自身と向き合うことができましたのも、応援してくださるファンの皆様の支えのおかげと心より感謝いたしております。
こんなにも夢中になれる、打ち込めることに出合えた私は本当に幸せだと思っています。
卒業するその日まで、応援してくださる皆様に感謝の気持ちを舞台からお返しできるよう、まだまだ成長してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
ニュース記事より一問一答
-退団を決めた経緯は?昨年、組子(団員)が亡くなったことが退団へ影響を与えたか
退団については、ある学年を超えたあたりから、ずっと考えておりました。芸の道は、これというゴールが明確ではないので、トップスターに就任いたしました時に、本公演(本拠地作)を3作品、これを自分のゴールと決めました。
-影響についてはどうか
そうですね、トップスターに就任いたしました時に、もう3作っていうことを心に決めておりましたので。直接関係があることではございません。
-退団は組メンバーにいつ伝えたか。どのような反応だったか
発表のタイミングがちょうど、先日終わった公演と、次の公演の稽古に向けて休みの真っただ中だったので、まずは文章にて、宙組の組子には連絡させてもらいました。なので、反応といったところはちょっとまだ…ですが、次に宙組は2手にわかれて公演をさせていただきますので、それぞれの集合日に直接、顔を見て、みんなにごあいさつしたい。
-トップ(本拠地)3作は(近年の傾向としては)短いが、宝塚で学んだことを具体的にお願いします
もう本当に、人生の半分以上、この宝塚で過ごしておりますので、私という人間を作る…。
ほとんどの…全てを、学ばせていただいた。
でも、一番学んだことは、自分自身と誠実に向き合うことです。
-相手役(トップ娘役の春乃さくら)には?
(春乃には)前回の公演中、しかるべきタイミングで直接顔を見て伝えました。彼女の反応は、彼女の許可を取っておりませんので、私の口からは。機会があれば彼女に聞いていただきたいと思います。
-ファンへの思いは
今の私があるのは、本当に皆さまの存在があってこそ。皆さまがいてくださったから、どんなことも乗り越えてこられました。どれだけ頑張っても、お返しできないほどの大きな大きなパワーをいただいておりました。残りの宝塚人生、持ち得る全ての力を出しまして、皆さまに少しでもお返しができるよう、すてきな舞台をお届けしたい。
-93期は雪組の彩風咲奈さんと2人。先日、大劇場を卒業した彩風さんにはどう報告をしたか
文章で(伝えた)。コロナ禍以降、同期や他組の生徒とコミュニケーションをとる時間がなかなかとれなくなって。それは心残りではあります。もっと交流ができたら、いろんな学びがあっただろうなと。でも、すごく大切な同期生。まさか(宝塚音楽学校に)入学した時、私が一番長く在籍するとは夢にも思っていなかった。
-退団後のビジョンは
いや、まだ全く見えていないです。この18年間、宝塚の、舞台のことだけを考えてやってまいりましたので。この4月27日までは、この世界にどっぷりと浸って、思う存分、満喫したいと思っております。その先は自分の心躍る、ワクワクしたことを見つけていければ。
-母(劇団OG白川亜樹)からは何と?
母も「よく頑張った」と言ってくれました。
-宝塚での思い出は
本当にいろんなことがありました。でも、私の中で意識が変わった、節目となっているのは宝塚100周年の時。歴史の重さとか、先輩方が本当に、愛を持ってこの劇団をつなげてきてくださったと感じました。メディアの方々からも注目されていると肌で感じ、もっともっと宝塚歌劇が発展していくといいなと、思って。そのためには、自分のパフォーマンス力をあげるのが先決。そこで意識が変わりましたね。
-後輩に残したい思い、メッセージは
この先の皆さんの活躍を見て、楽しみにしたいと思っております。
-18年間の宝塚人生を振り返って
ひじょうにエキサイティングな人生だったと思います。
-宙組にはどんな組になってほしいと?
みんな健康で、心から幸せになってほしいと願っています。
キキちゃんついに退団
93期最後の1人であるキキちゃん。
トップスターになったのは咲奈ちゃんとキキちゃんの2人。
同期最後がトップスターって珍しいのかな。
お互いの最後の同期のお花渡しをやることはないのだろうか。
次の公演で3作。
公式ではやっぱり3作扱いなんだな。
キキちゃんがトップになってからまだ外箱しか円盤化されてないんだよ。
そんな悲しいことある?
このままディナーショーもコンサートもないんだ。
あるとしたらサヨナラショーだけ?
ああ、本当に言葉にならない。
どのタイミングで退団を決めたのかは明かされないと思っていた通り名言はなし。
ただ、さくらちゃんには公演中に伝えたんだね。
この退団会見を見る限りさくらちゃんは続投な気配。
綺麗にまとめた会見で、本当のキキちゃんの退団会見ならきっと笑いを交えた楽しい会見だったはず。
写真のキキちゃんは美しいけれどいつもより疲れて見える。
大好きだったキキちゃんの笑顔を見られなくて心が苦しい。
どうか最後の公演はキキちゃんが本当の笑顔で過ごせますように。
最後のその日まで見守れますように。